ここでの再生は使用済み加硫ゴムシートを回収し、物理的又は科学的に処理して再び、粘着性と可塑性を与え、未加硫ゴムとして利用できるようにすることです。再生ゴム化の工程は、粉砕したゴムに再生剤を混合して脱硫工程を経てロール加工で均質な分散状態に仕上げ、再生ゴムとします。
実際に10年以上使用した加硫ゴムシートを再生化して得られた結果は、物性面に若干の低下がみられるものの、再生ゴムとしての性能を十分に備えており、再生化が可能であることが証明されました。さらに、新生のEPDMとブレンドした場合、再生ゴムの混入比率が10%での試作シートはルーフィングとしてJIS A 6008(合成高分子系ルーフィング)の均質加硫ゴム規格値に対し、全ての項目で良好な結果が得られました。また、接着性能も新生品と差はなく、製品化は十分可能と判断しています。
2.塩ビ系均質シートの再生化
屋外で露出使用された塩ビ系防水シートは、光、熱、水などの複合環境によって劣化します。劣化の程度は使用部位、地域、下地などにより異なりますが、10年以上使用されたシートの柔軟性は、伸び率で20%以上低下しています。特に塩ビシートは表面から劣化し、可塑剤の減少が確認され、伸び率の低下の要因となっています。
再生化試験は、機械的固定工法で施工され10年以上経過した均質塩ビシートを用いて行いました。回収された塩ビシートの再生化の工程は粉砕後、加熱混練工程を経てシート成形加工されます。劣化した塩ビ樹脂は分子量の低下などの影響から、使用済みシート粉砕品のみではシート成型が困難であることが確認されました。そこで、減少した可塑剤の再添加と加工助剤を加え、溶融が可能な押し出し成形法を採用することによりシート成形加工が可能になりました。そして、再生された塩ビシートのルーフィングとして、加硫ゴムと同様、JIS A 6008の均質塩ビ樹脂の規格値を満足することが確認できました。塩ビ樹脂の熱可塑性の特徴を活かしたシートのリサイクル化が十分可能なことから、現在、再生シートの量産化における成形加工条件の最適化の検討と、防水シートとしての耐久性(耐候性)の確認を行っています。